九段散策

 蒸し暑い。そんな中仕事場のIくんと靖国神社までぶらぶらと散歩。
「さざれ石ってのは靖国の中にあるんだよ。ほら、君が代に出てくるさざれ石」
「ああ、あの苔がむしちゃう」
 しかし実物がどこにあるのかは判別できず。もしかして途中にあったのかもしれないが、じっくり見ている暇はなかったのだ。
「あれが九段会館。屋上ではバニーちゃんがビールを運んでる」
「バニーちゃん?」
「バニーガールのこと」
「ああ」
「月曜はメンズデイで安いんだって(マンデーとかけているらしい)」
「ほぉーう」
 脚本家志望のIくんは、現在とある公募に作品を提出しようと必死に頑張っている様子。こういう話を聴くと、なんとはなしに羨ましくなる。本日も徹夜明けで仕事しているとのこと。「朝4時に食べたニンニクラーメンがパワー源だね」。ふーん・・・。なによりも、その情報選択における厳しさが、一番羨ましかったかも。自分なんて、それこそ古典においてはまるでパッパラパーだもんなあ。
 本日の読書。長嶋有の「パラレル」。しくしく。かなり苦手なタイプでした。正確な定義とズレていることは承知しつつ、ちょっと男のイヤ汁に当てられたっぽい。