動物集団慰霊祭

 動物集団慰霊祭、なるものに参加してきました。まあ、人間のと同じ、線香を立てておじぎをしたり、坊さんが読経をする中、3回香を右から左に移したりと、特に変わったことをするわけでなし。ただ、参加者の数が、意外に多かったですね。かなり雨が降ってたし、しかも「動物」の慰霊祭ってはじめてだったから、もしかすると10名にも満たないかもしれないと思ってたのです。ところがなんと。会場には100名を超える元飼い主の人たちが。みんな、優しいなあ。ハンカチを取り出して、目頭を押さえている人もいた。特に、よろよろのお婆さんなんかが来ているのを見ると、うーん、いろいろ考えてしまうなあ。元来、宗教全般には比較的クールな態度を取り続けている方なのだけれど、そして今も基本的に変わっていないのだけれど、実際に、あのような儀式を必要としている人たちを目の当たりにすると、やはり、理屈だけで人生って渡っていけないんだなあとの思いを強くする。自分自身も、それで気持ちがすっきり・・・とまでは行かずとも、まあ少なくとも悪い気持ちにならなかったのは事実だし。(にしても、このジャンルにおける自分の語彙不足に我ながらあきれる。何だろ、「香を右から左に移す」って。)