来年の日記

 ここ数年続けて愛用しているのが、Lettsという日記帳なのです。イギリス製。書くスペースが、自分にはちょうど良くて。他のだと、どうも多過ぎたり少な過ぎたり、はたまた装飾過剰だったりといろんな難点があるのをこの日記帳はクリヤ。まあつまり、ごくごくシンプルなつくりになっているのですね。御値段3500円(税抜き)。やや、高い。ような気もします。けれども、だからこそ――と言ってもいいんだろうな――途切れることなく続けられているわけで。(嘘。時々2ヶ月ばかりの空白があります。)
 確か、横尾忠則画伯も同じ会社の日記帳を使っていたはず。「プリンツ21」の連載にも登場しているものね。文字だけでなくイラストが描いてある日記。あ、もしかすると俺のよりひとまわり大きなサイズなのかな。彼の著作の中に、このLettsの日記帳が出てきた時には、そりゃあもう喜んだものです。「うわ、おんなじのを使ってる!」と。「だからなんだ?」という話ではありますが。
 閑話休題
 ただし、来年用の日記はまだ手に入れていないのです。例年、日本橋丸善で買っていたのに、今年はオアゾなんかに引っ越しちゃってどこの棚にも見当たらない。伊東屋で買おうかな、とも思いつつ、何やかんや言って先延ばしにし現在に至る。それに――とこれは付け足しなのですが――日記をつける、ということで生じる弊害も、世の中には存在するんだろうな、と思ったり。具体的に、それがどうこう、とは言えないのだけれど、ただ、今まで続けていた習慣を止めることで、新しい世界が広がる可能性があるのでは、なんてことに夢を抱いたりするのです。と、言いつつ、たぶん今年も買っちゃうんだろうな。鈴木一朗くん、十年間同じバットを使用、だもんねえ。(関係ないか・・・。)