高橋源一郎「読むそばから忘れていっても」

読むそばから忘れていっても―1983‐2004マンガ、ゲーム、ときどき小説
 その、寝付けぬ夜にぱらぱらとめくっていたら、あまりにおもしろくて(加えて、なつかしくて)いつの間にか全部通読してしまいました。ああ、ほんとうになつかしい名前が。吉田秋生の「夢見る頃を過ぎても」とか大島弓子の「綿の国星」とか。なんとなく、文章で書かれたマンガ論には、70・80年代のにしか反応できないようになっているらしいです、僕の体は。無意識に、そういう教育を受けてきたのかな?(ちなみに、この本では90年代の記載はごっそり抜け落ちています。)