言い方が…

 Iさんと会う。彼女はいつでも僕のことを「ストップをかける」人間としてみなしがちだ。何か言おうとすると「まあ、そんなこと言ってもしょうがないしね」といった具合にストップをかける人間。「私からすると、それってすごくもったいないような気がするんだけれど」と、優しい彼女は言ってくれるのだけれど、実際のところ、「ストップをかける」のではなく(もちろんそれもあるのかもしれないけれど)、単純に「言い方が判らない」だけなのだ。別に、ウィトゲンシュタインの例の文句を持ち出すまでもない話だ。