「ドレミファ娘の血は騒ぐ」

 そっか、これはじめはポルノ映画として制作されてたんだ。つーか、見終わってもそれなんかいまいち身に染みてこなかったりして……。黒沢清の1985年公開映画。ネットで見ると文字通り賛否両論てかんじだねえ。ぼくは、あまりのその意味のなさに笑ってしまったよ。ぜんぶがぜんぶ、80年代て感じで。とってもキュートな洞口依子に賛辞を呈するリアルタイムで見た人たちの文章に、ついついこちらもノスタルジックな感興に浸ることはできたよ。あー、センパイたちってこういう青春送ってたんすね、ってかたちの共感。よく知らんのにね。あの時代。(ぶっちゃけ、80年代の「東京」という都市へのノスタルジーは、割と受け入れやすいところがある。その繰的な空気も含めて。テレビ教育のせいかな?)