「プラダを着た悪魔」

 プラダもシャネルもカルバン・クラインも区別つけられないけれど、いやー、これはおもしろかったなー。でっかい目玉のアン・ハサウェイは、文句なくキュートで、えっ、これがあの「ブロークバック」でジェイクの妻を演じた冷たい美人? とちょっとおどろいたね。変われば変わるもんだなー。変われば変わる……。いいねえ。ぼくもたまにはこうしていろんな服を着てゴージャスな気分を味わってみたいよ。でも、男バージョンではこうした映画を成り立たせるのはむつかしいかな?
 装苑でも、かるく特集が組まれてる。メリル・ストリープ演じるミランダのモデルと目されるアナ・ウィンター(ヴォーグ編集長)も載っていて、うーん、これがあのタイトルロールそのものかー、ちかよると怖そうだなー、と、勝手に色眼鏡で見てしまったり。ダッチボブの、芯の強そうな美人。ジャーナリストや大学教授の家系に生まれたんだと。今号には、他にもおしゃれな編集者が紹介されてて、なんかほとんどの人が「人とのつながり」を大切にしてるのが印象的だったね。まあ、どの仕事においてもそうなんだろうけれど、この職種においては特にその率が高いのかな?