消しゴムはんこ

 ヒノデワシと聞くと、ぼくなんかはすぐにナンシー関を思い浮かべてしまうけれど、最近の主流はそうではないんだね。
 http://www.hinodewashi.co.jp/
 テレビから、どんどんファンを増やしているらしい。津久井智子氏。1980年生まれ。埼玉県出身。消しゴムはんこ職人。地元の本屋で、いい年賀状の本はないかと物色している時に、彼女の本を発見。試しに買ってみた。なるほどなー。亥のイラストは、花札の「萩に猪」になってる。(つか、はじめ知らなくて、そのまつげの長さからシャガールかと思った……。)ちゃんと工夫されてんだ。えらいなー。他にも、手を抜いてない、目で見て楽しめるイラストがたくさん載ってて、(「消しゴムはんこ。で年賀状」て本だ)、装丁もシンプル、うん、ほんといいかんじだったよ。本の付録に、ヒノデワシの消しゴムが付いてて、それでぼくは「ああ、懐かしきナンシー」と思い出してしまったわけだ。このまま、けして彼女のエピゴーネンに堕ちることなく、独自の路線を極めていって欲しいな。