煩雑がツボ

「双調平家物語」第2巻に突入。現在、蘇我蝦夷が父親蘇我馬子から、蘇我の出自についての講釈を受けている最中だ。――とすると、とうぜん、今までぼくの人生にはあまり関わってこなかった「系図」なるものにも目を通さざるを得なくなる。例えば、こんな代物(→)。……え、え、えーと、推古天皇蘇我稲目の娘の子供だから、同じく蘇我稲目の息子である蘇我馬子とは叔父と姪の関係に当たり……??? ううう。ややこしい。まだるこしい。が、しかし、こうした系図を途中で確認しながらたどたどしく読むという作業が、だんだんツボにはまりつつある。もちろん、手に色鉛筆は欠かせない。試験勉強ならば即座に投げ出しているに違いないこの作業。何の見返りもない煩雑さにこそツボは宿るという世の真理がここにも現れている。(大げさ。)