不比等登場

「双調平家物語」(次第にこちらの方が正真正銘の息抜きと化してきている)3巻。藤原不比等登場。へー。と驚くのは、異母姉を妻(五百重娘)にしているんだという事実に対し。異母姉という存在じたいもいまいちピンと来ないのだけれど、つまり、夫婦どちらも、父親がいっしょ(藤原鎌足)ってことなんだ。異母姉弟で夫婦というケースは、「双調平家物語」でもはじめてだったと思う。禁忌の感情を揺さぶられるか否か? うーん……。麻痺、ではないけど、正直、さほどでもなかったね。ただ「そういうケースもあるんだ」という驚きは、さすがにありました。
「双調平家物語」、おもしろいのだけれど、どうにも、ぼくの着眼点探しの不備(つか単純に基礎知識の不足)により、いまいちそのおもしろさを伝えることができないな。まあ、伝える必要なんて、ないと言えばないのだけれど、どこかしらもったいないなとも思う。自分、遅れてきた参加者だからね。日本史の……。「神田うの」と「鸕野讚良皇女(うののさららのこうじょ)」の関係なんて、つい3日前に知ったくらいだし。一般常識なんだろうなあ。日本史やった人には。こういうのも。