「目白雑録」文庫版

 むかし読んだ本とは言っても、出てくる固有名詞(特に横文字)については相も変わらず不案内だから、やっぱり楽しんで読むことができますね。金井美恵子の「目白雑録」。装いも新たに(←定番フレーズ)文庫版で登場。単行本も持っているのだけれど、そして、ときおり読み返すこともけっして稀ではないのだけれど、ついつい買ってしまいました。ときおり読み返すことも決して稀ではない、とは言いながら、例えば、「ドリトル先生」に書かれている差別表現についての記述なんて、まるではじめて読むかのように「へぇー」と感心しているのだから、まあ自分の記憶の不確かさ(というか対象への関心の濃淡)に改めてうなった次第であります。
 4月20日に、これは純粋な新刊として、平凡社からエッセイ集「楽しみと日々」が上梓されるそうです。うー。たぶんこれは買うことになるのだろうな。まだ今年は新刊本には手を出していなかったから、どこまでその記録が続くかと何となく見守っていた節があるのだけれど、どうやらそうそうに潰える様子。