新潮文庫の多和田葉子

 ……ときに、どうして新潮文庫から多和田葉子の本って出ないんですかね? 謎だ。「ヒナギクのお茶の場合」とか「球形時間」とか、個人的には背表紙はオレンジ色がいいなと何となく思っているのだけれど、まあそれはともかく、実に不思議です。何か、ポリシーあってのことなのかな? 単行本という形態にこだわっているとか? 「海に落とした名前」が絶版にでもなったりしたら、ちょっと泣きますよ。