わりにこうした言葉に触れるのは好きだ 

 以前、井上ひさしさんとお会いした時、人間が無理して作らなければいけないのは“笑い”だとおっしゃっていました。嫌なことやつらいことは現実にたくさんあるから、努力しなくても経験できるけど、笑いは人工的に作る必要がある、と。僕は“驚き”もそうだと思うんです。ワクワクするような驚き。

 あ。きのうの新聞広告の中の伊坂幸太郎氏のセリフっす。顔面アップの写真付き。真摯な人なんだなあ、と、すなおに感心してしまう。眼の輝きに、感化されたか? いや、ほんと、ライトの加減か何かは知らんが、やけにまなこがキラキラしてたんだ。(んー、でも、いいひとなんだなーと思いつつ、もうすこしひねくれが入った方がより好みに近くなるかんじ……。別にぼくの好みなんかどーでもいいのだが。)