「スピリチュアル」ってどう?

 まだまだ「大江健三郎 作家自身を語る」読み中。
 氏は、テレビにおけるスピリチュアルな「人気者たち」にあまりいい感情を抱いてないようです。その際に提出される、子供の頃おばあさんから聞いたエピソード、というのが、まあなんというか、グロテスクの極みで……。(引用したくない。)ほんとうに、苦手なんだろうなあ。と思わされる。そりゃそーか。と、特にあの御方においては、かの御方とたいへん親密であられたようだし、などと、よけいなことにまで思いを馳せてしまう。関係ないのかな? その人が、どの人とシンパシーを持って付き合っていたかについては。ついつい、先のエピソードが、心的に影響を与えている……。口臭ネタ、なんですけどね。臭い系は苦手なんだよなー。視覚系より。全然。
 それとは関係のない、へーっ、すごいなーとすなおに感心した能力の話。

 いまは記憶力が衰えましたが、あの頃は、ブレイクの詩を百行ほどならいつでもそらで引用できたと思います。

 あの頃――「新しい人よ眼ざめよ」の頃ですね。