講談社現代新書『キング牧師とマルコムX』読了

 キング牧師のスキャンダラスな面も照射されているよ。と、おどろいてもいいのだけれど(実際、おもしろく読めたのは事実)、ちょっとぐらい、性的な面で羽目を外してもいいんじゃないかな?駄目?家に、爆弾投げ込まれたりしてるんだから……とは思ってしまいました。きびしいんだね。アメリカって。(宗教的視点?)まあ、でも、もしかすると、同じ国の人だったら、そこらへんは許せなくなるのかなあ。
 マルコムXについては、その、間断なき向上心とでもいうべきものに、何か、声援を送りたくなりました。おこがましい……。しかし、人種云々以前に、そうした、応援すべき、カウンターカルチャー側の人間だという印象を、やっぱりどうしても持ってしまったのです。こりゃ、多大なシンパシーを感じる子がいても、不思議はないわなあ。とかね。