太陽と水風呂

 朝、目を覚ますために、日光を浴びるのがいいという記載はよく目にしますが、どうせなら、水風呂に入った方が確実に目は覚めるだろうにな、とは思ってしまいます。同時に、まさか、そうした水風呂的な記載が世に出る可能性もまたないのだろうな、ということも承知しています。水風呂と目覚ましとの距離より、日光と目覚ましとの距離の方が、確実に大きいから。この距離が大きい方が、それこそ、記載するに値する、つまり、世に驚きを持って迎えられるというわけです。「太陽の方が、水風呂よりなんか素敵だし」とでもいうが如くに。
 が、それはそれとして、最近は、水風呂的な情報に飢えを感じている自分をもまた、意識しています。べつに、隠してやろうといった悪意の元に表に出ないのでではなく、当たり前すぎて、表に出すに値しないんだろうなといった、どちらかといえば、善意の元に隠されているだけに、そうした情報に触れ得るには、相当のコツが必要なのかもしれません。
 仕方ない。精進あるのみ。(何の?)