講談社現代新書『江戸の性風俗』読み中

 えーと、川端康成の『眠れる美女』という作品には、直接の性交渉は出て来ないんですか?ただの添い寝のみ?おお、そりゃ、吉本(旧)ばななの『白河夜船』に通ずる世界じゃないか。とにわかに興味が湧いてきました。今度買ってこようっと。
 ところで、『白河夜船』における、眠る女と、死ぬ女の差とは、もしかすると、「性交渉」の有無にも関係があるのではないだろうか?と、やたらとおおどかなこの本を読んでいると、ついそっち方面に思いが傾いてしまいます。「夜」や「眠り」や「癒し」というキーワードよりも。
 あと、すいません、これ、もしかしてここで書いたことがあるかもしれないけれど、橋本治が、三島由紀夫『禁色』における檜俊輔って、「あれ、モデルは川端康成じゃねーの?」と喝破(というのかな?)していたことも思い出しました。えーっと、ついでに、同じ著者(氏家幹人)の『武士道とエロス』という本も併読しているので……。 
追記:新潮文庫版『眠れる美女』の巻末解説は、なんと、三島由紀夫が書いているんですね。うーむ……。