「潜水服は蝶の夢を見る」鑑賞

 シネカノン有楽町2丁目にて。おもしろかったっす。ひさしぶりに劇場にまで足を運んだので、音声が体にびんびんと響いてくるということさえ新鮮で楽しかった。とはいいつつ、エンターテイメントとはかけはなれたものだから、ここでおもしろかったという語を用いるのはもしかすると語弊があるのかもしれない、などと書きつつ、予備知識は皆無ながらも、これってたぶんぜいたくな使われ方をしてるんだろうなあと思わされる俳優たちのオーラの恩恵にぞんぶんに浴したという次第であります。はい。
 胡蝶の夢って、もしかすると世界的に普遍なものなんすかね? いや荘子の話の方はオリジナルに触れたことがないからよくわからないのですが。夢の中で自分が蝶になっちゃうってやつ。そもそも、夢という語が、希望を含むものとして扱われているということじたいに普遍はあるのかもしれません。(よくよく考えると、この件の普遍はやっぱり不思議。)