『パートナーシップ・生活と制度』読了

 でもって、シヴィル婚って何? という疑問から手に取った書。2007年。緑風出版刊。杉浦郁子他編。はーなるほど。要するに、結婚じゃないんだけれど、結婚と同じような権利をふたりひと組で享受できる法……って理解で、正しいんでしょうか? この前ニュースでやってた、カリフォルニアでの同性婚禁止は違法、ってのも、この本を読んだあとでは、そのたいへんさがよくわかる。少なくとも、そんな気にはなれる。(ラジオで、これに対し、1億人の反対署名が集まったって言っていたような気がするのだけれど、他のメディアでは見ないんだよなあ。聞き違いだったのかなあ? 1億人……。)多和田葉子氏の小説に出てきたカップルというのも、こういう制度を利用していたんだね。ベルリンだから、えーと(ぱらぱらとページをめくる)「生活パートナーシップ法」か。なるほどなるほど。
 この本を読んだ限りでは、日本でこうした制度が導入されるのには——性的関係あるなしにかかわらず——まだしばらく時間がかかる、といったような印象を受けたのだけれど、どうなんすかね? なにがあるかわからないからなあ。特に、経済が絡むと。(と、よく知らないくせに適当な口をきく。)