『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』読了

 面白いなあ。ちょっと、ステロタイプの轍を踏んでいる? とドキドキさせるような箇所はあるのだけれど、そうしたドキドキは、もちろん織り込み済み、んでもって、笑いを取るという高等技術にきちんと成功している。と、ぼくは思いました。いや、「経済」については、著者の入江氏よりもはるかに無知なので。そっち方面の話題は、とても展開できない。英国のゲイ市場が、年間18兆円。――感想っすか? えー、日本はどうなってるんすかね? せめて1兆円には達しているのか? ……まったくもって、ここらへんに関しては無知なので。すいません。でも、きちんと、面白かったよ。ブレア内閣にゲイが4人いたとかさ。シヴィル婚にまつわる具体的な話とかさ。知らなかったからなあー。あと、ジャニーズが『リトル・ダンサー』の版権を買い取ったらいいのに、って入江氏のアイディアが採用されたら、そこから導き出される利益の一部は日本のゲイ・マネーとして計算されるんでしょうか? どうなんだろう? 2008年。洋泉社刊。入江敦彦著。三浦しをん氏のこの(→)熱烈な評に動かされ手に取った次第であります。