36色鉛筆を買う

 銀座伊東屋リニューアル。ということで、おや、いつも買ってたあれが見当たらないんだけれどと、得意客らしきひとたちが店員を巻き込みつつ右往左往している様(でもみんなどこか楽しげ)を眺めつつ、購入したのは、36色鉛筆の中ではいちばんチープだった三菱製のもの。在庫ストックがなくて(リニューアルのせいらしい)、ああ、この店頭に置かれていた「見本」でかまいませんというと、40代と思しき女性店員は、棚から落ちないようにとセロテープでずっと押さえていたからかなりにべたべたしますよといって、必死になって、レジの内側で布を使い鉛筆の1本1本を拭きにかかるという気の使いよう。いいです、いいです、描けりゃあいいですと、恐縮し、途中で止めてもらったら、メルシー券を通常より多くくれた。助かりました。それを使って、3階で、ロディアのメモを1冊新調できたから。家に帰り、封を開けると、中の数本が蓋にしっかりとへばりついていたという――まあ、これは想定内の出来事。