女の子の(冴えない)日常を描く7つの短編。全編書き下ろし。初期の頃に比べ、大分登場人物のヒネクレ度が減っているような気が。最終話のさわやかさは、一体どうしてしまったんだろうと訝ってしまうほどでした。
母と息子が何度も転生しつつ、その都度、前世の記憶は微妙なかたちで残されているから、彼らの悲劇は終わらない。と、そのように一見感じられるのだけれど、物語の最後に再び出てくる大仏の姿から、「単純なループは断ち切られた」と判断してもいいのかもし…
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