V・E・フランクル「意味による癒し」 *9

かつてセックスのことを話すことがタブーであったのとまったく同じように、現題にも一つのタブーのテーマがある。それは、人生にほんのわずかな意味でもあるかのように、人生について語ることである。

 これ、下手すると「ダサイ」と思われる恐れがあるからね。だから、タブー・・・とまではいかないけど、まあ日常では語り得ないようになってるんじゃないかな。とか言って、ぼくも「人生の意味はコレコレだ」と言い切れる人間じゃないんすけど。(ちなみに、フランクルって「夜と霧」の人ですよ。念の為。)第1章は、繰り返し読むに値すると思いました。フロイトは、もうほんとに過去の人になったね。
(「逆説志向」のはなし――緊張しやすい人が、自分に「もっと緊張しろ、もっともっと」と言い聞かせ、緊張から解放される――は興味ぶかかったけど、この本のテーマとどう結び付いていたんだろう?)