やっぱりつかみづらい

 村上春樹の「沈黙」って学校の教材として単独で売られてるんだよね。要するにあれは「自分の頭でものを考えない大衆って怖いねー、はっはっは」という話なんだけど(大雑把過ぎ)、いやー、そこまでバカな人間ていないだろー、いやいないと思いたい、というのが読後の感想。しかしだね、ちょっとその感想にも修正を施さなきゃなんないかなと思い始めている今日この頃。別にペシミズムに侵されたって訳じゃなく、単に周りを見渡した結果。みんな、いろいろ疲れてるもんねー。そりゃ魔女でも苛めてさっぱりしたいってものあるかもなー。んでもってなかよく団結、なんてねー。と、そういうのはいやだからこそそういうのにちょっとでも敏感でいたいものだと感じている今日この頃でもあります。って、いやらしいな。なにいいひとぶってんだか。と、この「いやらしさ」と感じる心根こそが曲者なのか。(どっちだ?)