「茶の味」

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 新聞に書かれたカンヌでの評判や、「Cut」の紹介記事を読んだ限りでは、この「茶の味」ってのはたまらなくおもしろそうな映画ではあるな。石井克人監督、タランティーノの「映画は宇宙だから」発言に「あ、それもありか」とタガが外れたそうです。うらやましいな。それから、「千と千尋」では・・・。これは全文引用したほうがいいかな。

 あとは結構デカかったのは、『千と千尋の神隠し』を観た時だったんですけど。観た途端、『うわ、これやったな!』と思って。それは四部構成みたいなスタイルを宮崎(駿)監督が完全に崩していたことに対してだったんですけど。大筋はあるけど、枝葉に関しては答えを出さないみたいな感じで作ったじゃないですか。その時は試写室で観たから、世間の評判とか全く分かんなかったんですけど、庵野(秀明)さんがいっしょにいたんですよ。それで帰りに飲んだんですけど、その時に『結構あれすごいよ』とかって話になって。ほんとに新しいのをやってくれたなみたいな感じで思ったんですよね。この感じでOKだとしたら、結局枝葉は答え出さなくても面白いんだなと思って。なんか1個の話がポンッと終われば観てる方は納得しちゃうんだなと思って。これは結構新しいと思いましたね。

 まあ「1個の話が〜納得しちゃう」というのはどうかと思うが、けれども、「新しい」に関しては、一観客としていま非常に飢えているので、ぜひ挑戦してほしいと思う。というか、もう撮り終えてるわけだよね。7月19日(土)公開か。観るな。たぶん。この分だと。「下妻」同様、松本大洋が褒め言葉を手向けてることだし*1

*1:「この映画の中で暮らしてみたいと思うような美しい世界でした。」/ちなみによしもとばななは「私はこの映画のことを一生心のどこかで生々しく覚えているだろうし、ずっと好きだろう、また観るだろう、そう思います。」なんて言葉を寄せている。