十年一昔

 朝のニュースの第一報にたまげる。国松元長官狙撃事件の犯人逮捕。へー、何で今ごろ。週刊新潮が「こいつが犯人だ!」と再三指摘していた中村某東大中退(1930年生)なのかしらと思って見てたら、違った。というか、オウム人脈はよく把握できてないんだよな。読むかどうかわからないけど、一冊の本としてまとまっていたら何かと便利かもしれない。
 そんな中で注目したのが、当時、ということは9年前か、付近の住人の目撃談、に使われた際の映像。きれいな顔をした主婦が子供を抱いて出ている。「ええ、パンパンと数回音がして」みたいなことを喋る。喋るのはいいのだけれど、驚いたのはその化粧の古さ。まだ9年前だよ。いや、もう9年前、が正しいのか。眉毛が違う、とか、そういうディテールにまでは目が行かなかったのだが、ただずまいとして、歴然と古い。きれいな顔立ちをしているだけにその古さも(あくまで化粧が、ですよ)逆に際立つという仕組み。いやー、ほんと驚いた。タイムスリップした気分。たぶん男性の顔を見てもこうした驚きはないんじゃないか。例えば件の国松元長官。年代超越してるよね。あの抱かれてた子も今では立派に学校に包丁を抱えていける年になってるのでしょうか。
 以上、国松元長官狙撃犯逮捕にまつわるどうでもいい感想。