「その名」3、「外套」予約

■たんたんと仕事をこなす。やや疲れ気味。明日は台風が来るらしいので、今日中に済ませておきたい用事もあったのだが、構わず家に引っ込む。ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」(新潮社)読了。ふう、と溜め息。
■先日、新聞で柴田元幸ゴーゴリの「外套」をおすすめ本として紹介していた。こちらはもちろん作家のゴーゴリ。そして「その名にちなんで」で主人公の名のいわれとなったゴーゴリ。<結局、「世界は彼を必要としないが、世界は彼を潰す」というところが面白い。僕には子供のころから「世界は僕を必要としていない」という思いと同時に、「世界は無根拠な悪意を僕に向けるかもしれない」という思いがあった。そういう部分がぴったりはまったんだと思う。再読できるというのは、突き放したユーモアがあるからでしょう。(毎日新聞 04.8.19)>ふーん。今読めば、けっこう身体に染み込むかもしれない。一応図書館で予約する。