吉田修一「7月24日通り」

7月24日通り
 最近、電車では本を読まないようにしているから(眼の保護のため)、読みたい本は休日にまとめて読むようにしています。で、そんな本の中の一冊。吉田修一の最新作。紛う方無き、恋愛小説です。各表題が、少し奇を衒っているかなあと思っていたのですが、最後にきちんと、オチがあった。すばらしいと思う。それと、この小説、普段は吉田修一手書きで文章を書いているとのことだけれど、なんとなく、ワープロで直接打ったのではないかという印象あり。まあ、彼にしてはめずらしく女性の一人称の話なのでね。普段との違う印象というのはぬぐい去れないのかもしれない。