「富豪刑事」第5話:ホテルの富豪刑事

 あは。これは面白かったなー。第3、第4話と、原作付きのがいまいちピンと来なくて、あまり感想らしき感想も出てこなかったのだけれど、これは、馬鹿馬鹿しさの点で、非常に素晴らしかった。筒井康隆原作の「富豪刑事」の馬鹿馬鹿しさとはまた別の路線を行く馬鹿馬鹿しさ。神戸美和子の推理の箇所にも、きちんと笑いの要素が取り入れられてて、そうだよ、こうでなくっちゃと、ほっと胸を撫で下ろした次第であります。
 何より、今回はゲストの顔ぶれを見るのが純粋に楽しかった。ガッツ石松だとか、細川俊之だとか、大和田伸也だとか。やっぱり、この人たちはビジュアルだけでも金の取れる種族なのだなと改めて思ったり。彼らに加え、毎度おなじみの西岡徳馬山下真司の妙技を見るだけで、もうぼくは幸せな気分になれます。あと、贅沢をいうなら、神戸菊久右衛門役の夏八木勲にもっとご活躍願いたかったのだけれど、それはまたバランスの問題上、難しかったのかしらん。