和田迪子「万能感とは何か」

万能感とは何か―「自由な自分」を取りもどす心理学 (新潮文庫)
 前に週刊新潮で(多いっすね)中森じゅあんなる人が紹介していた本。といっても、まだ半分も読み進めていません。まあ、今の自分の悩んでいることとちょっとシンクロするかなと手にとってみた次第なのです。えーと、注目すべきは、この本での「万能感」なるものの使い方。努力すれば報われる、の「報われる」もズバリ「万能感」の一種としてカウントされるようです。えーっ、とすると、日本人の八割がこの「万能感」に犯されている?・・・どうやら、そういうことらしいです。そして、もちろん、僕もその一人でありまして。「こんなに努力しているのに、報われないのは何故なんだろう」という愚痴は、そうした「万能感」を基に成立してるということでしょうか?(通読すれば、また印象が変わるのかもしれないけれど。)織田信長明智光秀を例に出すといったレトリックには少し辟易。そこまでオヤジにはなりきれていません。