朝9時半

 リップスティックを家に忘れ、仕事の途中、近所のローソンの寄るが、好みの製品が置いていない。どころか、驚いたことに、メンソレータムのパクリだとずっと思い込んでいた、ネイティブアメリカンの子供を商標としているメンタームしか存在していない。コンビニの棚にある、ということは、この商品はメンソレータムより顧客の支持を得ているということなのだろうか。パクリ、というのは長年の誤解だったのだろうか。かといって、早急にこの商品への印象が変わるということもなく、そこから歩いて5分はかかるドラッグストアに行き、ニベアのリップクリームを買ってきた。計15分ほど席を外した計算になるが、誰にも気づかれることはなかった。ただし、晴天の下、マスクをしないで闊歩した結果、午後の鼻づまりはマックスに達した。