ゲイ文化の主役たち
そういえば、前にこのような本も読んでいたのだった。1997年の本です。今はもう絶版となっているらしい。おもしろいのになあ。「現代のゲイ/レズビアン・アイデンティティの確立に貢献した」、上位100名を順に紹介しています。1位・ソクラテス、2位・サッフォー、3位・オスカー・ワイルド、といった具合に。
ついでだから、4位から10位までは書いておこうかな。よく知らない人も混じってるんだけど。
- 4位:マグヌス・ヒルシュフェルト
- 5位:ストーンウォール・インの客
- 6位:ウォルト・ホイットマン
- 7位:ガートルート・スタイン
- 8位:カール・ハインリヒ・ウルリヒス
- 9位:エドワード・カーペンター
- 10位:ジョン・アディントン・シモンズ
どうでしょう? 知ってる人います? わたしは、正直ホイットマンとガートルート・スタイン以外、よく知らない。あ、「ストーンフォール・インの客」(人名じゃない……)ってのは、ちらと聞いたことありますが。これを読んでた時なんて、おそらくホイットマンのことも知らなかった筈。(つーか、この本を読んで、どれどれどんなものかとホイットマンの詩集を買ってきたのです。)
自分が知ってる人、興味を持ってる人のみ、以下ピックアップ。
- 13位:ヴァージニア・ウルフ(森毅がこの人の「オーランド」めちゃくちゃ好きなんだよね。)
- 14位、アレクサンダー大王(この本曰く「同性愛の男を女々しいと決め付けるような決まりきった見方に対して強力な反証となった」……)。
- 17位:ミケランジェロ・ブオナロッティ
- 18位:レオナルド・ダ・ヴィンチ
このふたりに関しては、橋本治が「ロバート本」(ISBN:4309403093)で次のように言ってます。
結局さ、俺、レオナルドって、一穴主義者だったと思うんだ(下品ンンン! しかも“二重”に!!)。ミケランジェロの愛人ってね、あんまり特定されてないでしょ?(でしょ?)彼の工房には美少年とか美青年の弟子が一杯いたとかっていうけどサ。だからね、ミケランジェロって、基本的には乱交の人だったんじゃないかと思うの(あーあ……)。レオナルドがミケランジェロ嫌ってたって、これなんじゃないかとかサ。(あーあ……)きっと怒られるなァ、ここまで来ると……。
……と。すいません。疲れました。体力がない。以下、興味のある方はこのページを御覧ください(→●)。わたしなんかが説明するより、よほど丁寧な文章が読めます。そうですね。今ならたぶんご指摘の通り、レスリー・チャンやエルトン・ジョンも入ってくるのだろうな。