「細雪」(上)

30を超えて、はじめて手にする。なるほどなあ。前にも言ったけれど、「豪華絢爛」というのは、小説を読み進める上で実に大きな力になりますね。
と言いつつ――ふふー、トイレで独り言を言うおじさんの描写にはかなり笑えました。そりゃ、驚きますよね。いきなり、隣でぶつぶつと「もしもし、あなたは野村さんですか?」なんて言われたら。はっきりいって、こわい。つーか、いやだ。どうでしょう、そんな見合い相手。ちょっと、彼の将来が気になるところではあります。配役するとしたら、温水洋一あたりがベストになるでしょうか。