松浦理英子/ネオテニー

 ある種のセミが7年経って地上に出てくるように、そろそろ松浦理英子の新刊が書店に並んでもよさそうな気がします。前作「裏ヴァージョン」が2000年10月刊だからね。今年くらい、もしかすると、もしかして……などと、淡い期待を寄せてしまったりします。なんてったって今年は戌年だし。(←符牒。)
 いや、昨日ね、ふだん行き慣れていないスポーツクラブで髪を乾かしている最中にね、合わせ鏡に映った自分のあたまの大きさに驚いてね、おお、こういうのってネオテニーっていうんだよね、とか思ってね、そのネオテニーっていう語を自分は松浦理英子の本で知ったもんでね、上のようなことを考えた次第なのです。
 まあある意味、礼を失した連想ではあるね。しんけんに楽しみにはしてるが。