少し酸欠

 けっこう恥ずかしいものがあるね。ふつうに人が行き交う中でぽーとオカリナの試し吹きをするのは。もしかすると、よく音が響くような作りになっていたのかもしれない。山野楽器店内じたいが。そんなことないのかな。単に、こっちが、吹くのがはじめてだったからかな。サンプルではなく、買った品を試す際にも、(吹き終えるのが)早いですねーと店員さんに感心されたくらいだからなー。はははー。照れくさかったんですよー。もしくは、嬉しかったんですよー。オカリナの音を出すことじたいが。ついでにいうと、オカリナを手にすることじたいが。買い終えて、エレベーターの中に設置されたカメラを見ても、まだ映ってる顔がにやにやしてんの。こえーよ。気をつけないとな。
 と、いうわけで――。
 買ったぜ、アケタの白色オカリナC管。(10分で決めた。)
「ほたるの光」くらいなら、もうよゆうで吹くことができるぜ。(ちょっと誇張。)
 ――近くの公園に、わりと雰囲気のある東屋があって、ここでなら夜試し吹きできるかなーと思っていたのだけれど、きのう、12時過ぎ、帰り際に自転車で通ったら、青年2人組がギター片手に「みんなの心に花は咲くから〜」とポジティブソングを練習している最中だった。
 オレが入り込む隙はないのだろうか?
 いやがるかな? となりで「ほおーたーるの」とか吹き出したら。セッションは無理? ここはやっぱり、川辺に行けってことかな?