悪役はカンフル剤

 だんだん「双調平家物語」の文体にも慣れてきた。共鳴し出したとでもいうべきか。為に、よりいっそうその世界にどっぷりと浸かれるという具合。あと、「悪役」というか、「憎まれ役」ってのは、やっぱりフィクションにおいてカンフル剤の役目を果たすんだなーということを実感をしている。さいきんのぼくが読む本には、こうした「憎まれ役」ってのがほんとうに稀少だったから、逆にここに来て効きまくっているという感じ。んーひとりの人が悪いというより、状況ってのもかんがみなきゃいけないんだろうけどね。って別にフォローすることないか。前に書いた「楊国忠」って人のことなんだけど。
 Wikipedia楊国忠(→

 楊国忠は絶えず楊貴妃を頼みとし、自らの権力集中に努め、天下の特に優れた才能を集めた。

 権力欲はこわいなあ……。(しつこいか。)ちなみに、ぼくが読んでいるところでは、楊貴妃はまだ殺されてないんだ……。