諸事だらけ

 まだ1月の下旬なのに、鼻づまりが酷くなってきた。点鼻薬は、欠かせない。今年の花粉の量はさほどではないという話だけれど、どうなんだろう、この時期にもう「到来」しているということは、3月4月の最盛期にはどれほどの症状に対処しなければならないのかと、少しだけ憂鬱になったりする。
 なるたけ点鼻薬を使わずに暮らす、というのが毎年この時期自分に課しているテーマだ。眠る前、及び、たいせつな作業をする前だけに使用を留めておきたい、とは思いつつ、あまりに口呼吸だけで過ごしていると、だんだん喉が痛くなってくる。で、仕方がないと、机の引き出しから薬を取り出し両鼻孔に吹き込む。するとてきめん効果が現れ、鼻で呼吸できるありがたみに感謝する。この繰り返し。
 なので、いまだおこなっている、坐禅の前に使用するのが、だんだんと躊躇われるようにもなってきた。坐禅も、「たいせつな作業」の内に入ることは認めつつ、それでも、実生活の諸事の前では、どうしても後まわしにされてしまう。実生活の諸事、つまりは、自分ひとりに収まらない影響があるものへの優先順位というのは、いつになったらそれ相応の位置に落ち着くのだろうか。とちらと思う。