元凶としての山県有朋

 橋本治「二十世紀」を、ようやく「1945年」まで読み終えました。ふう。つかれた……。というのは、ひとえにこちらの基礎知識に不備によるもので、けっして本書に責があるわけではありません。はい。読みやすいことは、例によって、読みやすいです。読みやすいのだけれど、ただ、やっぱり、20世紀初頭の国々の織りなすややこしさというものには、辟易……。正直、いまだ、「ロシア」の立ち位置が呑み込み切れてないんすよねー。定期テストにでも出されたら一発でバツがつくこと必至。ああ、あと、本書では、橋本治の「山県有朋嫌悪」を濃厚に味わうことができます。つか、元老じたいへの嫌悪がかなり強烈。同じく橋本氏の「さらに、ああでもなくこうでもなく」に載っていた、最高に面白い「総理大臣の決め方」を読んで以来、まあ、けっこう、嫌いなんだろうなとは思ってはいたものの、まさか、ここまであからさまに嫌っていたとは……。共有出来るのかな? この嫌悪感を。歴史に詳しい人たちは。