新潮ムック『海外作家の仕事場1998』

 いつか読もういつか読もうと思っていながら結局ぱらぱらとめくっているのみでとうとう9年も経ってしまった……。いかんですね。というわけで、一発奮起して通読。「新潮クレスト・ブックス特別編集」と銘打たれているから、もちろん載っているのもそこで書かれている小説家たちへのインタビューがメイン——タイトルどおりに、自分の仕事場の写真を公開しているのは半分くらいだったかな?
 ただ、「へえ、読みたいなあ」と食指が動かされたものがあっても、現在、入手できないものもけっこうあってわりに当惑をしたり。インタビュー記事じゃないけれど、トマス・ピンチョンの『メイソン&ディクソン』って、そもそも邦訳は存在しているのでしょうか? いや、ここでは、文字通り、怒濤の勢いでプッシュをしているので。「小社より刊行予定」とは書かれていながら、時期にまでは言及されていなかったから、もしかするとまだまだ訳している最中なのでしょうか?