2007年私的ベスト本

 まあやっぱり2007年度版のナンバーワンは堀忠雄著『快適睡眠のすすめ』(岩波新書)ということに落ち着きますね。実利的な影響からして。2000年の本でしかも今回は再読なんですが。いやほんとこの本を精読した前と後とでは人生の色合いがまるで異なる――と言い切ることに少しもためらいはないなあ。決して足を向けて寝られないっす。ちなみに現在3回目を読み中。
 今年出た中での一番インパクトが強かったのは松浦理英子著『犬身』(朝日新聞社)かな。また7年後の再会を熱望。ノンフィクション部門ではニール・ガブラー著『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』(ダイヤモンド社)。ディズニーに対する偏見を洗浄できた。あとなんといっても『双調平家物語』(中央公論新社)を無事完結させた橋本治氏の偉業はいくらたたえてもたたえたりない気分であります。