川上弘美全著作読了
読み終えました。一度はやってみたかった、ひとりの著者の全作品を読み通す件。昔はこれ、マンガ家でやりたかったのだけれど、当時は財力がなくてね。てなわけで、デビュー当初から追っかけてる、ああ、こういう道を辿ってなさったのかと感慨ぶかい、川上弘美氏の全作品。読んだ順序で。こんなかんじに。(下、ちょうど本棚の1スペースに収まる冊数なんすよね。ありがたいこってす。)
- 『龍宮』文春文庫/2005年刊
- 『おめでとう』新潮社/2000年刊
- 『溺レる』文藝春秋/1999年刊
- 『椰子・椰子』新潮文庫/2001年刊
- 『いとしい』幻冬舎文庫/2000年刊
- 『蛇を踏む』文春文庫/1999年刊
- 『光ってみえるもの、あれは』中公文庫/2006年刊
- 『ニシノユキヒコの恋と冒険』新潮文庫/2006年刊
- 『古道具 中野商店』新潮社/2005年刊
- 『夜の公園』中央公論新社/2006年刊
- 『ざらざら』マガジンハウス/2006年刊
- 『真鶴』文藝春秋/2006年刊
- 『神様』中公文庫/2001年刊
- 『パレード』平凡社/2002年刊
- 『物語が、始まる』中公文庫/1999年刊
- 『此処彼処』日本経済新聞社/2005年刊
- 『あるようなないような』中公文庫/2002年刊
- 『なんとなくな日々』岩波書店/2001年刊
- 『ゆっくりさよならをとなえる』新潮社/2001年刊
- 『大好きな本』朝日新聞社/2007年刊
- 『東京日記 卵一個ぶんのお祝い。』平凡社/2005年刊
- 『東京日記2 ほかに踊りを知らない。」平凡社/2007年刊
〔5分の1虚構日記。〕
加えて、「ユリイカ」2003年「総特集|川上弘美読本」所収の「蹠の小説」。
本当は、これらに、「「あたし」という恋愛的体質論」「横倒し厳禁」「一美ちゃんのこと」「ミナミさん」「天頂より少し下って」「夜のドライブ」「不本意だけど」等も含めてもよかったのだけれど、今回はあくまで「川上弘美」という著者名で出版されている本限定、ということで。
選ぶのは、不遜だなあと思いつつ、選ばせていただきますと、
1位:『古道具 中野商店』
2位:『あるようなないような』
3位:『龍宮』
という風になりますかね。(ベスト3を選ぶのが苦手だという川上氏の影響はどうやら被らなかったらしい……。)