「鳥のビオソフィア」展

 昔、小学校に置いてあったマンガで、美少女がカラスに眼球をほじくり出されるというのがあったのだけれど、そんな、もう2度と思い出されることはないだろうといった記憶をふたたび浮上させることとなった展覧会であります。4本脚のニワトリの写真などあり、うーむ……というような、畏怖の念は起きず、むしろ、まちがって大人の部屋に入り込んでしまった子供の感覚(ばれたらぜったい怒られる!)というようなものを、味わい直していたような気がします。引き出しの中にずらりと並べられた色とりどりのインコの剥製……。恐怖、じゃないっすね。やっぱり。純正な甘美でも、むろんないけど。
 とかいいつつ、三次元空間で、まじまじとオオハシを見られたのは、妙に得した気分であります。極楽鳥も、小さいころは、図鑑とかで「どこがいいんだろう?」なんて思っていたのだけれど、今になって見ると、けっこういいなー。心惹かれるものがある。