「ハッピーフライト」鑑賞

 いいですねえ。大好きだこういう映画。感情的に不快を多大に喚起する人物がたとえ出て来たとしても、きちんとそのアフターケアまで描写されているという。飛行機という物体にはまるで興味がない、けれども飛行機、というよりも飛行場にまつわる雰囲気には「なんか楽しそうでいいなあ」と漠と思っていた、ここ数十年実物とは縁のなかった人間にとってみれば、まさに天国のような作品ですね。というか、あれまさに天国を描写してるんでしょ?
 実は「矢口史靖」作品ということで、いろいろと含むところ(大げさにいえば、です)があったのだけれど、いやいや、「悪い予感は必ず当たる」という経験則をもののみごとに打破された、そうしたことも含めて、楽しかったなこの映画を見たという経験そのものが。