『骨盤にきく』読了

 きくは「効く」よりむしろ「聴く」寄り。というわけで、けっこうこちらの好みに合致。特に第3章「本物の集中力は骨盤から生まれる」のパーツ。

 本当の集中というものが、ただ頭が興奮しているような状態ではなく、自分が心から好きなことに向かったときの静かな手応えにあるのだということは、実際にその感覚を自分の身体で味わってみるしかない。

 そうっすよねえ。と、単純に得心。おそらくこの本を読む前よりかはみずからのそうした感覚に自覚的になれたのではないか。というか、なっていたらいいな。という、これもまた例によって例のごとしの希望。
 2004年。文藝春秋刊。片山洋次郎著。前に読んだ『歯はいのち!』同様、装丁装画が寄藤文平氏なので、このふたつを並べると(そのとなりに『ウンココロ』も並べると)、たいへん目に心地いい仕儀となっております。