『終末のフール』読了

 図書館回帰第6弾。伊坂幸太郎著。2006年。集英社刊。今回はじめて伊坂幸太郎氏の本をまるまる最初から最後まで読み通しましたよ。なるほど。こりゃおもしろいやと(比べるつもりはないけれど、上記『からくりからくさ』より段違いにむつかしい語が出てこなくて)すらすらと読み進める。なぜだか、きっと殺人だらけで殺伐とした本なんだろうなあ、怖そうだなあ、などとかってにとんでもない勘違いをしていたのを、ここに、侘びます。逆でしたね。小惑星が衝突するからといっても。殺伐、なんて想像力じゃあ、全然、おもしろくもなんともないもんなあ。評判の会話のうまさも、きちんと確認。掴みますねえ。心というより、歴然と、こちらのハートを。