夢の着想

 あ。ちょっと驚いた。というのは、何だ、夢の中で「ウロボロスの蛇」が出て来た、ってエピソードは捏造かもしれないんだ。
 Wikipedia:アウグスト・ケクレ

 本当にケクレがこれらの夢を見たかについては疑うむきもある。

 わりにショック……。睡眠信仰、というか、睡眠至上主義者のひとりとしては。
 西川美和が映画の題材を夢から得た、というのはどうなんすかねえ? 裏切らないで欲しい……。
 Wikipedia:西川美和

 オリジナル脚本の『蛇イチゴ』と『ゆれる』は、いずれも自身が見た夢が題材となっている。『蛇イチゴ』では「邪険にされる犬」をモチーフに。『ゆれる』では「友人の殺人現場を目撃する自分」をモチーフに。重要な創作源になっている。

 で、これらとは、まるでスケールの違う夢からの着想を、先日ぼくも体験したので、ここにそれを記してみたいと思うのです。
:『21エモン』に出て来た「ハッピー」という人形の口は、あれは、ダッチワイフの口をモデルにしたものではないだろうか。
 ——どうっすか? 「急に何をいうのだこの馬鹿は?」って感じっすか? いやほんとに降ってきたんですよ。これ。まじでまじで。って、『21エモン』を読んだことのあるひと、およびその中の「ハッピー」のエピソードを覚えているひとがはたして何人くらいいるのか心もとない状態で書いているのですが……(ちなみに、マンガでの「ハッピー」の性別はオス)。
 再度訊くけど、どうっすかねえ? 上記ふたりの夢の着想とはそもそもの土壌が違うということはじゅうじゅう承知の上で。『21エモン』を覚えているひと、もしくは現在手元にあるひとは、ひとつ、この想を独自に検討してみるのもまた一興かと(自分でやってもいいのだけれど、その前に、恐らくは数少ない該当者と、感慨を共有してみたいのです。「ハッピー」のエピソードに含まれている苦悩という要素についての)。
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付記:いま急いで調べたんだけれど、ネット上で「ハッピー」のエピソードって見当たらないっすね……。調べ足りない? それとも『パーマン』の正体がばれた際の処遇が「パーにされる」から「動物にされる」に変えられたケースみたいに、何かしらの検閲がかかった? 被害妄想? みなのインパクトに残らなかった? そうなんすか?
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更に付記:と思ってたら、ありました(→)。よかった……。