騒乱中

 一応備忘録として。昨日の読売夕刊に「ナゾの深海魚 続々漂着」というタイトルで、リュウグウノツカイなる深海魚が日本海沿岸で最近続々見付かっているという報に触れる(→)。曰く、

(この魚が)姿を現すと、「地震の前触れ」との言い伝えもある。

 記事の中では「言い伝え」についても、「地震」の規模についても場所についても、なんら具体的な描写は行っていなかったら、まあこれはきっと、シリアスな記事の中での「箸休め」的な役割を、少なくとも提供している側は目指していたんだろうなという風にこちらとしては受け止めざるを得なく。風説の流布というのにしては、何ら提供している側にメリットはなさそうだし。人心の壊乱ってのには、ちょっと抵触しているような気がしないでもなかったけど。
 で、その日の日本時間の午後3時半に、例のチリでの大地震が起きて…。

(水族館関係者は)「海から陸への風が強い時期に漂着している。なぜ集中して(見つかって)いるのかわからない」と首をかしげる

エスパー魔美』にこういうのがありましたね。高畑和夫がちょっとしたトリックで「地震予知に成功した」と佐倉魔美に信じ込ませたエピソード。いや別にここにトリックがあるといってるわけじゃないんですが。あまりの偶然の一致に、外野席から非常に複雑な感情を抱かざるを得なかったってやつで。