比喩の越境

「折り重なるようにひとが倒れる」とか「折り重なるように車がぶつかる」といった文章における「ように」の正体って一体何だろう? 実際に折り重なっているかのように見える状態? うーん…。「全的に折り重なっている」状態を「1」として、そこまでは至っていない、例えば、「0.7」とか「0.25」とか「0.0039」とかの状態で折り重なっている様を指しているのかな?
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 ところで上の文章から「ように」を取り除いて、「折り重なってひとが倒れる」そして「折り重なって車がぶつかる」と変更すると、前者と後者で、時系列に若干の混乱が生じるという件は、割に注目に値すべき点があるような気がしないでもないです。
「折り重なって」→「ひとが倒れる」は別にかまわないんだけれど、「折り重なって」→「車がぶつかる」は、順序が逆だもんね。正確には、「車がぶつかって」→「折り重なる」だから。
 何か錯視っぽい。