見える日本、見えない日本(清流出版)

 養老孟司の対談集。ゲストに荒俣宏水木しげる横尾忠則、と、まあ錚々たるメンバーが揃ってます。対談集なので、普通の本と違って、内容が頭にすんなり入ってくる訳ではないけれど(その分読みやすくはある)、ところどころ楽しめました。
 例えば、水木しげるのこんな発言。

 いま私は、“妖怪千体説”なるものを実証して、ノーベル賞をもらおうと考えているんです。

 すごいなー。いや、ほんと、あげちゃえばいいのにと本気で思った(バカにしてるんじゃなく)。
 ところで、養老先生はここでも「日本人は参勤交代をすればいい」と訴えてますね。もうこれで見るの5回目くらいかな。誰か本気でリアクションしてあげればいいのにとも思うけれど、それじゃあダメなんでしょうな。なにか、こう、発想の妙で競える“答え”でないと。