en-taxiを買ったよ

 しかし、深沢七郎について触れられてるところしか実質読んでなかったような気が・・・。いやあ、これはおもしろかったですね。基本的に僕は誰かが誰かを褒めてる文章が好きみたいです。そこに政治的意図の絡まない。坪内祐三が、深沢七郎の文を褒めることで、何か見返りが来るとか・・・なーんて下品な妄想を上回る程、この鼎談は純粋に“おもしろかった”。そう、坪内氏が「言わなければよかったのに日記」の文章を、「今でも新しい」「われわれに多大な影響を与えているのではないか」と語ってるんです。なんだか、阿呆みたいだけれど、“好き”を媒体にしたこうした酩酊がないと、ほんと、人生なんてやってられませんよ。文春も、そういうところをもっと斟酌してくれたらなあ、ってそういう軟派な話じゃないんすよね。すいません。でも先週号で一番おもしろかったのは、米原万里の「読書日記」だったりもするわけでして。